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高齢者の栄養管理

稜北病院管理栄養士 佐藤祐子
 

 高齢者の誰もが、自立して健やかに一生を終えたいと願っています。そのための栄養状態の維持・改善は最も基本的なことです。私たちの身体を構成している栄養素は、毎日摂取する食べ物の栄養素によって置き換えられ、活動に必要なエネルギーも、食べ物の栄養素から毎日提供されているからです。

 しかし、最近の調査で、支援や介護の必要な高齢者は、たんぱく質とエネルギーの低栄養状態にあることがわかってきました。

主食・主菜のとり方が少なくなってきたら「黄色信号」です。
最近、次のような状態を経験していたら、その原因を考えるとともに医師や管理栄養士・栄養士に相談し、栄養状態をきちんと評価してもらい、必要があればあなた自身に見合った栄養プランをつくってもらいましょう。


  1. 1日の食事回数は2食以下である。
  2. 自分で(あるいは、あなたの料理担当者が)食事の支度をして食べることができない
  3. 口腔や飲み込みの問題があり、食べる事が困難である
  4. 毎日1人で食事をしている
  5. 主食の食べる量が2/3以下になった
  6. 主菜の食べる量が2/3以下になった
  7. 体重が減少してきた
  8. 食事の介助が必要になった
  9. 入院・手術などの生理的ストレスを経験した

主食・主菜でエネルギー、たんぱく質の補給をしましょう
 主食であるご飯は、エネルギー源であるとともに、重要なたんぱく質の補給源です。また、主菜(魚・肉・卵・大豆製品)も必ず毎食とるようにします。良質のたんぱく質源である牛乳嫌いの人は、チーズケーキやアイスクリームなど好きなお菓子でもよいのです。

ものを食べたいときに、すきなだけ食べましょう
 充分な量が食べられない場合は少量ずつでも、1日に何回かに分け「食べたいものを、食べたいときに好きなだけ食べる」ことにしましょう。

補助食品を上手に利用しましょう
 食事の摂取が充分でない場合には、少量で高たんぱく質、高エネルギーを補給できる健康補助食品を上手に利用しましょう。この場合には、管理栄養士・栄養士と相談して、栄養状態や嗜好にあった食品を選択します。

自分の力で食事を取るようにしましょう
 食事の自立は生きることの自立につながります。できるだけ自分の力で食事をとるようにしましょう。不適切な食事姿勢や、食器の形や色などの問題が食事の自立の障害になっている場合もあります。

食欲を増進するための工夫をしましょう
 食べる意欲がない場合には、好きな食べ物や郷土料理、季節料理など取り入れましょう。そして、1人で食事をしないで、デイケアなどのサービスを積極的に利用して、会話のある楽しい雰囲気で食事をしましょう。

2005年10月 第259号より

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2006年2月16日

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