高校生1日医療体験 【Library TOPへ】   各地のできごと 2007年9月 第282号より

いさりび 2007年9月 第282号より

『月月に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月』

▼秋は月がきれいにみえる季節である。旧暦の8月15日は15夜といい、この日に見える月を仲秋の名月という。先の短歌も「月」を8回重ねているところから8月の月、すなわち仲秋の名月を詠んだものらしい。今年の15夜は、9月25日である

▼古来より月は人類を魅了し続けてきた。西洋では月の光は人の心を狂わすとされた。日本でも月の神秘な魅力が世界的に評価の高い『竹取物語』を生んだ。月には特別な力を持った人々が住んでいるという設定には、先人が持つ豊かな創造力が感じられる

▼1969年、ついに人類は月に到達した。それは米国が国の威信をかけたアポロ計画によるものである
▼ところが、最先端の科学力と大金をかけてたどりついた月は、どんなところであったか。そこには餅をつくうさぎも、かぐや姫もいなかった

▼そのことをすでに知ってしまった私たちは、月に対して昔の人々のようなロマンを持てるだろうか。だいいち、この厳しい現代に生きる私たちには月を見るゆとりすらない

▼けれども、月の美しさは昔と少しも変わってはいない。その美しさを愛でる静かな時間があってもいい。そして時には月を見て新しいロマンを感じよう。それこそ現代の私たちに必要なことかもしれない。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2007年9月 1日

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