お薬手帳はお持ちですか?

薬剤師 山下あゆみ

調剤薬局に行くと、「お薬手帳はお持ちですか?」と尋ねられることがあるかと思います。お薬手帳って一体何のためにあるのでしょう?

薬剤師がお薬手帳をお勧めするのは一体なぜなのでしょうか?それは、お薬手帳の活用が薬との安全なお付き合いに役立つからなのです。

お薬手帳」ってなんでしょう? 

 お薬手帳とは、あなたが今まで使ったお薬の名前や量、そして過去に経験した副作用などを記録するための手帳です。この手帳は全国どの医療機関や薬局でもお使いいただけます。病院や薬局ごとに複数の手帳をお使いの方がおられますが、そうするとお薬全体の飲み合わせのチェックが出来なくなってしまいますので、一冊にまとめてお使い下さい。お薬手帳は保険薬局へ行けばどこにでも置いていて、無料で配布しています。

お薬手帳の役割は?

 お薬に関して1いつから2どんな薬を3どのくらいの量を飲んでいるのかということが誰が見ても一目瞭然であるということが、お薬手帳の最大の利点です。複数の医療機関にかかっている場合には、同じ種類の薬が重なって処方されていないかどうか、また飲み合わせの悪い薬がないかなどのチェックが出来ます。外出先での急な病気、また事故や災害などといった非常のとき、お薬手帳を携帯していれば初めて診てもらう医師にいつも服用している薬の内容がわかるため、救急の処置が行いやすくなります。
 また、「いつも同じ薬で変わらないから必要ない」とおっしゃると思うかもしれませんが、「同じ薬が何年も続いている、体調も変わりない、そのことが記録されている」ということが大切なのです。つまり、同じ薬がずーっと並んでいること自体が記録なのです。

お薬手帳はお金がかかるの?

 お薬手帳は「薬剤情報提供加算1」(お薬手帳加算)として点数化されていますので、1度の記載で3割負担では40~50円かかります。

お薬手帳の上手な活用方法

1 お薬のなかには食物の成分から出来ているものもあるため、薬物・食物アレルギーの有無を書きましょう。
2 普段、ご自分で購入して飲んでいる胃薬・風邪薬・便秘薬などがあれば記載して下さい。中にはお薬と飲み合わせが悪いものもあります。
3 他にも、今度受診したときに質問しようと思っていたことのメモや自宅で測った血圧の値を毎日メモしておくのもいいですね。また、飲み忘れたり、処方が重なったりして残ってきたお薬がある場合、印を付けていくつ残っているかを記入しておけば次回の診察時に処方の調整をしてもらえます。

 このように、お薬手帳を上手に活用すると、自分の体のことや治療のことを理解して薬とうまく付き合うのに役立ちますよ。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2009年3月1日

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