困難を抱えている人に寄り添って

 道新」に掲載された北海道勤医協で行っている無料・低額診療制度を紹介する記事を見たSさん(50歳代)の妻から、「道南勤医協でも無料・低額診療制度があれば、夫を受診させたい」との電話が入りました。「道南勤医協では現在準備中で、今この制度は活用できませんが、経済的にお困りなら、まず相談に来てください」と話し、連絡先を確認し受話器を置きました。

 1週間後、妻と一緒に来院されたSさんは、景気悪化に伴い、2008年の暮れにリストラされました。ハローワークに何度も足を運びましたが「職はない」と肩を落とします。3人の子どもは独立し、現在道営住宅で夫婦二人暮らしです。

 妻はスーパーのパートで雇用保険はつきますが、社会保険はなく、国保です。「この先、職場がどうなるのか不安でいっぱいです」と心境を打ち明けてくれました。
 月10万円前後の収入で、国保料は1万5千円、家賃は2万5千円。「支払わなければならないものは、ちゃんと払わねば」と、食費を削り、不足した場合は、兄弟から工面する時もあるそうです。夫の咳が気になるので、病院に行かせたいが、とても夫の医療費に回せる余裕がありません。

 面接後、稜北内科小児科クリニックの診察を受け、胸部異常陰影を認め入院となりました。現在、退院され、生活保護の申請を検討中です。

「『派遣切れ』で職を失い、一家を支えていた収入源をたたれ、生活ができない」という相談や、「仕事先が見つからず、両親の年金で生活している」という相 談もあります。中には「お金がなくて、ずっと病院にかかれなかった。以前処方された薬がなくなってしまい、どうしていいかわからず受診した」という方もい ました。

医療費でお困りの方ご相談ください

函館社保協の路上生活者相談会が、3月7日に、海岸町会館で行われました。今回の相談会は、1月28日に続き2回目になります。7名の方が相談に訪れ、生活保護の申請や体調などについて、相談していました。
経済不況がすすむ中、病院にかかれない人が増え、受診が遅れ病状が悪化する事態にもなっています。「医療費が心配で病院・診療所にかかれない方はご相談を」のポスターを張り出し、生活に困難を抱えている人に寄り添う取り組みをすすめています。

無料・低額診療制度4月1日実施

函館稜北病院では、経済的な理由で病院にかかれない生活困窮者を対象に、医療費の減額または、免除を行う「無料・低額診療制度」を第二種社会福祉事業として、4月1日から実施します。

◆制度の内容と対象者
1 無料診療
健康保険証や国民保険証をお持ちでない方、生活保護を受けることができない方
2 医療費の一部負担金の全額免除
1ヶ月の収入が概ね生活保護基準の110%以内の方
3 医療費の一部負担金の一部免除
1ヶ月の収入が概ね生活保護基準の120%以内の方

◇     ◇
  減免の期間は、1ヶ月を原則とします。
  まずは、函館稜北病院
  電話 0138-54-3113
  まで、ご相談ください。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2009年4月1日

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