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体を動かして ⑱ 音読で脳を活性化
テレビやパソコンなどのIT機器が、暮らしを便利にしてくれた反面、私たちは頭を使わなくなっています。新聞を読まなくても、テレビやインターネットが情報を与えてくれるし、漢字は書かなくてもパソコンが変換してくれます。しかし、頭も体と同じように、使わないと衰えていきます。普段から積極的に頭を使って、脳を鍛えることが必要なのです。
そこで今回は「新聞音読トレーニング」を紹介します。
新聞音読トレーニングの基本的な約束ごと
○音読は脳をとてもよく働かせてくれるので、毎日10分間集中して読めばそれで十分です。
○できる限り速い速度で読み続けましょう。音読スピードが速いほど脳もより活発に働いてくれます。
○声は大きくても小さくてもかまいません。ただし、必ずきちんと声に出して読むことが大切です。
○継続は力なり。まずは、2ヶ月間を目標に、毎日「音読」してみましょう。
1.好きな欄を読む
脳は楽しいことが好きなので、新聞の中でも自分が興味のある欄を音読すると、より活発に働いてくれます。また、脳は新しい刺激に対してもよく働くので、いつもはあまり読まない欄を音読するのも効果的。このときも嫌々でなく、「興味を持って読む」とより効果的です。
2.朝刊を午前中に読む
新聞は、夜、音読するよりも、午前中に音読する方がおすすめです。頭がよく働くのは午前中だからです。これは、人間の体に刻まれている「生体リズム」と関係があります。生体リズムによると、脳が最もよく働くのは就寝時から約10時間後。11時に寝れば午前9時ごろです。そこをピークに少しずつ下がっていき、夜にはあまり働かなくなります。そのため「音読するなら午前中」というわけです。
3.朝食を食べてから音読
脳を働かせる唯一の栄養源はブドウ糖。しかし、脳はこのブドウ糖を蓄えておくことができないため、目覚めた朝の脳は腹ペコ状態です。せっかく音読するなら、ブドウ糖をしっかりとって、脳に栄養を補給してから行ったほうが効率的なのです。ブドウ糖は、炭水化物が分解してできるため、炭水化物の多い食品、ご飯やパン、果物などを朝食にとるとよいでしょう。
毎日宅配される新聞の音読は、お手軽にそして無理なく続けられるいちばん身近なトレーニング法といえるでしょう。皆さんもさっそくはじめてみてはいかがでしょうか。
投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2010年7月1日