健康あらかると 飲み薬による禁煙治療 ”チャンピックス”による禁煙治療

医師 佐々木 悟

 10月からのタバコの値上げを前に禁煙外来に訪れる方が多くなっています。
薬局で売られているニコチンガムやパッチでも禁煙できなかったという方には、健康保険で、2年前から使えるようになった飲み薬(商品名はチャンピックス)による禁煙治療をすすめています

 禁煙外来では、まず看護師から詳しい問診と簡単な検査をおこなって、健康保険で治療ができるかどうかを判定します。1日20本で10年、すなわちタバコ指数=20×10で200と、何度か禁煙チャレンジして失敗していることが目安になります。ですからヘビースモーカーは喫煙歴10年以下でも保険が使えることになります。
 万が一、再度喫煙してしまった場合は、1年後に再治療を受けることができます。
 健康保険で禁煙治療を受けられるということは、喫煙が重大なさまざまな病気の原因になることが明らかなことと、喫煙をやめられないのは”ニコチン依存症”と言う病気であり、このために治療が必要と考えられているからです。

 喫煙者は脳の中枢にあるニコチン受容体と言う脳内神経の情報伝達にかかわる部位の活動が活発で、喫煙でここが刺激されると”ドパミン”と言う気分を高揚させる物質が放出されます。ドパミンは生きていくために必要な物質ですから、タバコをすわない人は、ここが刺激されなくても、本来の部位の刺激でドパミンが放出されます。
 喫煙者は、ニコチンがなければドパミンが放出されないので、いらいらしたり、どうしてもタバコが吸いたいと言う衝動に駆られてしまいます。脳内の神経の働きが変化してしまっているので、病気として治療しましょうということです。

 飲み薬の禁煙治療薬はニコチン受容体をブロックして、少量のドパミン放出(ニコチン切れの症状の緩和)とニコチンをブロックして、タバコを吸ってもおいしくないと感じさせる二つの作用をもっています。最初は少量から飲み始め、1週間後から禁煙に挑戦します。嘔気などの副作用が出る確立が高く、初回は嘔気止めを一緒に処方します。
 内服期間は、12週間。この間に5回の診察を受けていただきます。
 当協会では終了時に禁煙に成功した患者さんは約70%。1年後継続している患者さんは50%ですが、何度も挑戦して数年がかりで禁煙できた患者さんもいます。あきらめずに挑戦しつづけていただきたいと思います。
 ガムやパッチと比べて、内服による禁煙治療は1日60本のヘビースモーカーでも禁煙に成功する確率が高いことが特徴です。
 それでも、まずは禁煙しようと言う意志が一番大切です。迷いがあっても先ずは受診予約されることをお勧めします。

禁煙外来のご案内

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投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2010年9月1日

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