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肩が上がらない、肩が痛い! 本当に五十肩ですか?(その1)
作業療法士 鈴木 孝枝
「転んでからなんだか肩が上がりにくい」、「肩が痛くなったり良くなったりを繰り返している」という方いませんか?もしかしたら「腱板損傷」〈けんばんそんしょう〉かもしれませんよ。
【腱板損傷って何?】
肩の深部にある筋肉(棘上筋〈きょくじょうきん〉、棘下筋〈きょっかきん〉、肩甲下筋〈けんこうかきん〉、小円筋〈しょうえんきん〉)の腱を総称して腱板と呼びます。この腱板が断裂して肩に痛みが起こる疾患です。断裂には、完全断裂と不全断裂があります。
肩の深部にある筋肉(棘上筋〈きょくじょうきん〉、棘下筋〈きょっかきん〉、肩甲下筋〈けんこうかきん〉、小円筋〈しょうえんきん〉)の腱を総称して腱板と呼びます。この腱板が断裂して肩に痛みが起こる疾患です。断裂には、完全断裂と不全断裂があります。
【原因】
外傷性:転倒して肩を強打した、手を突いて転ぶなど肩に強い外力がかかるなどで外傷が起こります。中年以降になると重いものを持った時など軽微な外傷などでも起こります。 非外傷性:加齢による腱の老化や肩の使いすぎで徐々に擦り切れます。
【症状】
- だまっていても痛い(安静時痛)、動かしたときに痛い(運動時痛)、夜寝ているときに痛い(夜間痛)、肩を押すと痛い部分がある(圧痛)。
- 腕を上げるときや下ろすときの痛みがある(特に腕を横に上げるときに痛む)。
- 腕を上げるときに力が入らない、または上げた時に肩の前上方でジョリジョリという軋轢音〈あつれきおん〉がする。
【簡単な検査法】
①腕を水平に挙げて前方に動かしたり内側に捻ったりすると痛みが出る。
②腕を外側へ挙げてゆくと、水平の位置で止めておくことが出来ず腕が落ちてしまう。
(次回は治療と手術療法をについて掲載します)
投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2011年3月1日