体を動かして (34)  嚥下体操

食べる準備として、食前に行うだけで、誤嚥性肺炎の予防に繋がる嚥下体操について紹介します。

①深呼吸
椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばします。口から息を吐ききってから、鼻からたっぷり吸い、また口から吐きます。これらを三回繰り返して下さい。注意点として肩を挙げて無理に息を吸わないことが大切です。
②首の運動
A―首を水平にゆっくり右、左と左右に回す。
B―耳を肩に付けるように左、右と首を横に倒す。
C―首を前に倒し下を向いた状態から左、右とゆっくりぐるっと一周。
ABC各々三回ずつ行って下さい。
③肩の体操
肩をゆっくり上げ、上げきったらストンと落とす。これを三回繰り返し、次に肩を回します。前から二回、後ろから二回行って下さい。
④口の体操
大きく口を開け唇に力を入れてしっかり閉じるのをゆっくり三回。次に唇を横に引き(イの口)、すぼめる(ウの口)運動をゆっくり力を入れて三回、次に出来る範囲で早く八回行って下さい。
⑤舌・頬の体操
舌を前にまっすぐできるだけ出し、引っ込める(引っ込める際、舌の奥に力を入れるようにしっかり引く)運動を三回。次に左右の口角に交互に舌の先をつけます。ゆっくり三回、速く八回行って下さい。次に、舌を前に出し、鼻の頭をさわるように舌先を出来るだけ上にあげます。ゆっくり三回行って下さい。次に頬を膨らまし、へこます運動をゆっくり交互に三回行って下さい。
⑥呼吸の練習
息を大きく吸って3秒間息を止めます。その後喉に力を入れ力強く吐きます。三回実施して下さい。
⑦発声訓練
パ、タ、カ、ラそれぞれをゆっくり一息で五回ずつ(パ、パ、パ、パ、パ)。次に速く五回ずつ行って下さい。以上それぞれ三回ずつ行って下さい。
⑧深呼吸
①と同様です。

 これら紹介した体操を、奥さんと向かい合って行うのも良し。息子、娘、お孫さん方と一緒に行うのも良し。「変顔」等アレンジを加えるのも良し。いずれも笑いながら楽しんで行うことが大切だと思います。また、「話す」と「食べる」は同じ器官(口唇、舌、喉など)を使います。そのため、会話も十分な体操になり得ます。会話しながら行うことで更に安全に食事を楽しめると共に、コミュニケーションの行き届いた安全な家庭を築けるのではないでしょうか。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2012年2月1日

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