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がん死亡率 女性では大腸がんが最多
2009年より友の会大腸がん無料検診が取り組まれています。
昨年は2,234名の受検者中143名が要精検となり、内四名に大腸がんが発見されました。3年間の通算では大腸がん14名、大腸ポリープが51名に発見されるなど、大きな成果が上がっています。
大腸がん増加の原因は
皆さん御存じのとおり本邦の死亡原因のトップは悪性腫瘍であり、男性は肺がんの増加が目立ちますが、女性では大腸がんが2003年以降最多となっています(グラフ参照)。

大腸がん増加の原因としては食生活の欧米化が指摘されていますが、女性の大腸がんが増えている理由のひとつとして、これまで日本的だった女性の食生活が男性と同じようになってきたことが考えられます(個人的見解ですが)。
大腸がんは早期発見しやすく根治可能
ところで、がんと言えば不治の病と思われがちですが、現時点ではむしろ糖尿病や高血圧などのほうが一生治療を要するという意味で不治の病と言えるのではないでしょうか。がんは早期発見により完治することが期待出来ますし、とりわけ大腸がんは検診で早期発見しやすく根治可能ながんといえます。
便潜血による大腸がん検診の有効性についてはこれまで賛否両論がありましたが、最近の論文では間違いなく有効との結論が出ています。
大腸がんの好発部位と症状
大腸がんは直腸がんと結腸がんに分けられ、かつては直腸がんが多かったのですが近年はS状結腸がんが増えています。
急に便秘になったり、便が細くなる、便に鮮血が付着したというようなときは早めに受診して下さい。但し大腸の奥のほうに発生したがんは特徴的な症状が出にくく、貧血や体重減少など漠然とした異常しか出ないため早期発見しにくいものです。
このようなケースこそ、便潜血による定期的な検診が特に有効と考えられます。
今年も友の会大腸がん無料検診を
体への負担もなく郵送で結果が返ってくるため気軽に受けられる検診です。
これまで検診している方はもちろん今回も受けていただくよう、また症状が無いからと受けたことが無い方や特に女性はぜひこの機会に検診をお勧めいたします
大腸がん検査容器は、「道南勤医協だより」といっしょに、7月から順次お届けします。
投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2012年6月1日