健康あらかると 嚥下体操

函館稜北病院リハビリ部 言語聴覚士 成田 笑子

 今回は、ご飯を食べる前の準備体操である「嚥下体操」をご紹介します。嚥下とは、水分や食物を口から取り込み、咽頭(喉)・食道を経て胃へ送り込む運動のことをいいます。

 この機能が損なわれると、うまく飲み込むことができずに、食物が気道に入り肺炎になる危険性があります。また、ご飯が食べられなくなり、脱水症や栄養不良を引き起こす危険性があります。

 嚥下障害は主に、脳血管障害の後遺症や神経疾患などによって起こりますが、加齢に伴って口腔や喉の筋力が落ち、嚥下機能が低下する場合があります。

 飲み込みにくさやムセを軽減させるために、ご飯を食べる前に是非、嚥下体操を行なってみてください。

1.姿勢の確認

・椅子に深く腰を掛けて、背筋を伸ばす。

2.深呼吸

・お腹に手を当て、深く腹式呼吸をする。まず、呼気(息を吐くこと)から始め、息を吐き切ったら、たっぷり息を吸い込む(3回)。

3.首の運動

・首を左右に回旋する(左右各3回ずつ)。

首の運動

・首を左右に倒す(左右各3回ずつ)。

neck-exercise-02.jpg

・首を回す(左回り、右回り各1回ずつ)。

4.肩の体操

・肩を上げて、上げきったら力を抜いて、ストンと落とす。ゆっくり3回行う。

・肩を前からと後ろから2回ずつ回す。

5.口の体操

・大きく口を開ける → しっかり閉じる(3回)。

・唇を横に引く → 唇をとがらせる(3回)。

唇を横に引く

唇をとがらせる

6.舌の体操

・舌を前後に動かす(3回)。

舌を前後に動かす

・舌を左右に動かす(3回)。

舌を左右に動かす

・舌を上下に動かす(3回)。

舌を上下に動かす

7.頬の体操

・頬を膨らます → しぼませる(3回)。

8.発声練習

・パパパパパ・ラララララ・カカカカカとゆっくり言う。

9.深呼吸

以上

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2012年11月1日

▲このページの先頭へ

© 医療法人 道南勤労者医療協会