健康あらかると CTの新しい検査、大腸CT検査

放射線科科長 綱渕 幸彦

 近年CTの画像処理技術が向上し、CT3次元画像を用いての大腸検査の有用性がアメリカから多数報告され、世界的にも認められております。日本においても認められ、2012年の診療報酬改定で「CT検査における大腸CT撮影加算」として保険適用されました。アメリカ大統領オバマ氏も、健診で大腸CT検査を受けたそうです。

[検査法]

 検査は、大腸バリウム検査と同様な前処置と更衣をしていただき、肛門より専用チューブを挿入し炭酸ガスを自動注入、大腸が十分に膨らんだ時にCTで大腸全体を、2回体位を変えて(背臥位・腹臥位)撮影して終了。撮影時間は1回20秒前後の息止めです。大腸バリウム検査の様に多方向での撮影はしないため、CTの方が短時間で終了すると思います。

 大腸バリウム検査では、空気を入れて検査を行い、終了後に入れた空気を抜いていましたが、CTでは吸収の早い炭酸ガスを使用します。そのためにガスを抜く必要が無く、検査後は大腸バリウム検査より楽みたいです。

[検査結果]

 CTのデータで大腸の画像を図1、図2の様に作り出します。

 図1は、大腸全体を描写し、狭窄や変形、ポリープなどの隆起病変の診断に利用します。

 図2は、疑わしい所を内側から見た3D画像と大腸を長軸に切った像です。病変の位置や大きさの診断に役立てます。

CTデータ-大腸画像

 大腸検査の新たな一つの選択肢としての地位を得ている病院もありますが、函館ではまだ実施されている施設はないようです。新しい検査ゆえに読影医が少ない、安全を確保するための新規機器導入に踏み切れない事が理由にあるようです。稜北病院も新たな検査として、検討を行う必要があるかもしれません。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2013年9月1日

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