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健康あらかると コアスタビリティートレーニング
理学療法科主任 河本 貴行
【コアスタビリティーとは】
コアやコアスタビリティーという言葉は健康分野、トレーニング分野、リハビリテーション分野など様々な分野で扱われてきたテーマであり、姿勢改善、腰痛改善、アスリートのパフォーマンスアップと機能改善には非常に重要な部位と考えられています。
コアとはいわゆる体幹部、上部体幹と下部体幹と分けると下部体幹を指しています。
この部位はあらゆる動作の土台でありコアの機能向上は若者から高齢者、障害者からアスリートまですべての人に必要な要素です。
一般的にコアは体幹部の深層の筋で構成されていて横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群で形成さている空間です。この部位が姿勢や動作の安定性を担っています。この筋群が活性化し中枢部がしっかりと安定することをコアスタビリティーと呼んでいます。
また、これらの筋は呼吸筋としても働きますのでコアスタビリティーを強化する場合は呼吸訓練も重要になります。さらにコアは動作に先立って収縮し、姿勢を安定させているといわれています。コアスタビリティーが不良になると腰痛や膝痛、肩関節痛など多くの運動器疾患の要因にもなってしまいます。
【コアスタビリティートレーニングの実際】
コアスタビリティートレーニングは通常の筋力訓練のイメージとは若干異なります。体幹深部の筋群を同時に働かせることと、姿勢を安定させることで活性化されます。
準備運動として深呼吸により横隔膜や腹横筋などを活性化させます。深部筋の準備運動が終わったら実際のトレーニングを行います。ここでは道具を用いず行える方法を提示したいと思います。
ベンチトレーニング(1日10回)
- 1.うつ伏せになり両肘を胸の下に置きます。その時につま先が床に接するようにします。
- 2.両肘と膝を支点にして臍を持ち上げるように上半身を身体を浮かせます。
サイドベンチトーレニング(1日10回)
- 1.両ひざを曲げて横向きになり下側の肘で体を支えます。
- 2.下側の膝と肘を支点にして腰を持ち上げます。
投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2013年11月1日