高すぎる国保料の引き下げを

 道南勤医協や道南ブロック友の会も加盟している函館地方社会保障推進協議会(以下、函館社保協)では、「国民健康保険料の大幅な引き下げを求める」請願署名のとりくみを広げています。

「払いきれないくらい、高くて大変」

 函館市の収入別の国保加入世帯割合は、100万円未満が65.8%で、9割弱の世帯が200万円未満です。2012年度の保険料は、40代の夫婦と子ども二人の四人家族で給与所得が200万円の場合、年間で491,470円の保険料がかかります。給与所得の四分の一が保険料です。

 稜北クリニックの窓口では、「月々の生活も大変なのに、保険料を納める月はどうやってやりくりするか、本当に悩みます」「子どもが小さいので、保険証がないと病院にかかれなくなると困るので、保険料は滞納しないように払っていますが、払いきれないくらい高くて大変です」など、患者さんから聞かれます。函館市の国保料は、道内の10万人以上の自治体の中でトップです。
(表1、2参照)

表1 ・ 道内主要都市別保険料(2012年度)
給与所得200万円、40歳代の夫婦と子ども2人の場合

函館市 491,470円
釧路市 478,870円
小樽市 456,760円
北見市 427,220円
旭川市 419,560円
札幌市 402,790円
帯広市 402,710円
苫小牧市 372,760円
室蘭市 366,570円
江別市 358,320円

表2 ・ 給与所得別保険料(函館市 2012年度)
40歳代の夫婦と子ども2人の場合

給与所得 国保料 給与所得に占める
保険料の割合
100万円 223,460円 22.3%
200万円 491,470円 24.5%
300万円 664,130円 22.1%
400万円 760,000円 19.0%

差し押さえなどの制裁も

 国保料が高いため、保険料の滞納世帯が増大し、差し押さえなどの制裁も増えています。学資保険の差し押さえや、児童手当が支給になった途端、差し押さえられたなどの事例もあります。
(表3、4参照)

表3 ・ 差し押さえ件数(函館市 2012年度)

預貯金 137件
年金 28件
生命保険 55件
2件
合計 222件

表4 ・ 資格証明書等発行世帯数
(函館市 2013年6月1日現在)

資格証明書 250世帯
短期保険証 1,307世帯
合計 1,557世帯

 全日本民医連は、国保料の滞納で無保険状態になったり、お金がなくて医療機関への受診が遅れ、亡くなった人が、2012年の1年間で58人に上った調査をまとめています。道南勤医協の病院・診療所に通院する患者さんには該当者はいませんでしたが、北海道民医連では、五人の事例が報告されています。

他市では保険料引き下げも

 旭川市では、住民の運動により2011年度から3年間連続して保険料を引き下げてきています。2012年度は小樽市でも保険料引き下げが実施されました。北見市では「北見市の国保をよくする会」を今年の7月に結成し、保険料引き下げに向けた学習や街頭宣伝などに取り組んでいます。保険料の引き下げを求める署名は、10月には1万1千筆を超えています。函館社保協でも、五稜郭電停前での街頭宣伝や署名行動を行い、来年の2月議会に1万筆を超える署名を提出しようと取り組みを強めています。

 函館市内の友の会員には、10月号の道南勤医協だよりに「国民健康保険料の大幅な引き下げを求める」請願署名を同封して、ご協力をお願いしています。引き続きご協力をお願いします。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2013年12月1日

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