民医連らしい地域包括ケアづくりを

 「函館稜北病院の新築事業を柱とする長期計画」づくりをすすめています。国がすすめる地域包括ケアシステムの中で、地域の拠り所となる新函館稜北病院の役割は、ますます求められます。「函館稜北病院の新築事業を柱とする長期計画」は、5月の通常社員総会で決めていく予定です。

 政府は、団塊の世代が75歳を迎え、高齢化率が30%を超える2025年に向け、医療・介護制度の再編をすすめています。住まいを中心に、医療・介護・予防・生活支援が一体的に、提供される地域包括ケアシステムは、入院から在宅、医療から介護、介護から市場・ボランティアへの流れをつくり、公的保険の削減を目的としたものです。今回の診療報酬の改定でも、病院や病床機能の再編と、その受け皿としての地域包括ケアシステムに対応した内容になっています(図参照)。

地域包括ケアシステムの姿

(※画像クリックで拡大します)

新函館稜北病院の建設に向けて

 介護が必要になっても、終末期を迎えても、一人暮らしや夫婦二人きりになっても、低所得者であっても、施設、在宅にかかわらず、一人ひとりが、人間らしく過ごすことができるように、生活・療養・介護の場の選択が公的に保障されなければなりません。函館稜北病院の医療・介護機能と、NPOりょうほくの介護機能と合わせて、地域の医療機関や介護事業所との連携を更に強め、いかに対応していくかが求められています。

 函館稜北病院はこれまで、回復期リハビリ病棟での365日リハビリの実施、訪問診療や訪問看護、訪問リハビリなどの在宅医療の強化をすすめています。また、地域医療のネットワークづくりに携わり、顔の見える地域医療連携を重視してきました。

 新しい函館稜北病院建設に向けて、二病棟は質の高い回復期リハビリ病棟を追究。三病棟は、軽症急性期、亜急性期に対応した一般病棟、在宅医療支援としての臨時入院、看取り、緩和ケア機能などの追究。強化型在宅療養支援病院として訪問診療の強化。糖尿病を中心とした慢性疾患管理と要介護予備軍の高齢者を柱とした外来医療の追究。協会内外の介護機関との連携強化。HPH(ヘルスプロモーティングホスピタル-健康増進活動)の追究などの検討がすすめられています。

医師の確保・養成は、最も重要な課題

 函館稜北病院は、三つの医学会から後期研修プログラム施設の認定を受けています。また、札幌医科大学の実習受け入れ施設にもなっています。研修3年目以上の後期研修、2年目の地域医療研修や医学生の実習を受け入れてきました。道南・青森家庭医療フォーラムを開催し、家庭医療をめざす研修医との交流も重ねてきています。

友の会と一緒に

 友の会では、ストレッチや太極拳、ノルディックウォーキング、ふまねっとなど、健康づくりの取り組みが行われてきています。「ミニデイ」や「コーヒーで結い」「しゃべくりカフェ」「友の会喫茶くつろぎ」など居場所づくりも、各地で広がっています。この取り組みは、民医連のめざす「地域包括ケア」への実践的な参加でもあります。

 閉じこもりや、孤立、孤独死の防止のために、見守りなどの社会的支援を地域で作り上げていくことも大切です。認知症サポーターの養成、見守り・助け合い、居場所づくりなど、民医連道南ブロックの各事業所と友の会の共同した取り組みが、ますます求められています。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2014年4月1日

▲このページの先頭へ

© 医療法人 道南勤労者医療協会