健康あらかると 私の眼病体験記

稜北クリニック院長 犬童 伸行

 ふと眼に異常を感じたのは昨年の秋頃であった。稜北病院の3階にある医局への狭い階段を上っている時、階段のヘリが一瞬三角に凹んで見えるようになったのである。

 仕事柄、朝から晩までパソコン(電子カルテなど)を見ているため、目の疲れかと思って当初はあまり気にしていなかった。しかし日増しに症状は進行して、そのうちクリニックの窓枠が歪んで見えるようになった。さすがに心配になってネットで検索したところ、加齢黄班変性の症状であることが疑われ、失明する可能性もあるということで、あわてて眼科を受診した。

 眼科では当日のうちにすっかり検査をしてくれたが、たいした異常は無いので2~3ヶ月経過を見ましょうとのこと。納得いかなかったがとりあえず様子を見ることにした。ところがその後もどんどん症状は進行し、新聞の囲碁将棋欄の罫線がグチャグチャになる、電線がクネクネして見える、しまいには太い電柱も歪んで見えるようになった。

 あまりに自覚症状が進行するため3週間後に受診したら、同じ検査の結果、黄班部の下に水(血液?)が溜まっているとのこと、それでも気にする程ではないと、いとも簡単な説明であった。患者の実際の症状や経過への不安と裏腹に診断結果説明の軽さに驚いたが、症状に不安を抱える患者としての経験は、同じ仕事をしている自分にとって貴重な教訓となった。元来気が弱い性格のためもあるが、医者に診察室の中で根掘り葉掘り聞くのは難しいということもよくわかった。

 その後、蛍光眼底検査という造影剤検査の結果、黄班部の近傍に2ヶ所造影剤が漏れ出しており、加齢黄班変性の診断が確定した。しかしまだ軽いので様子を見るしかない(重い場合、眼底に特殊な薬剤を注射するらしい)とのこと。

 幸い今のところ進行は止まっているが(確信はないが、ネットで調べて取り寄せたαルテインというサプリメントが効果があったと思っている)、皆さんも眼の変調を感じたらなるべく早くに眼科を受診しましょう(蛇足ですが、説明が不十分と感じたら遠慮なく他の眼科に変えましょう)。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2014年5月1日

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