「函館診療所の38年間の歩みに学び・語る会」開催

 「函館診療所の38年間の歩みに学び・語る会」が、11月28日に函館診療所の2階で行われ、40名を超す社員・友の会員・職員が参加しました。38年間の歴史をスライドで振り返った後、道南勤医協の原点でもある函館診療所の歴史や思い出、閉院への思いなどが語られました。参加者からは「函館診療所で培われてきた民医連医療・民医連運動を今後の函館稜北病院のリニューアルにつなげて欲しい」などの要望も出されました。

 紙面の関係で全ての方を紹介できませんが、一部紹介します。

民医連医療を鮮明に出して

畑中 恒人医師(函館診療所初代所長)

 開設当時の函館診療所は、他の医療機関の行っている医療と民医連医療との違いが鮮明になっていたと思います。函館診療所の昔を知る患者さんから「この頃、道南勤医協は昔と違ってきた」とよく言われます。例えば、慢性疾患管理の取り組みなど、肝臓の患者さんがいれば肝臓の患者会をつくったり、糖尿病の患者さんがいれば糖尿病の患者会をつくって、患者さんと職員が一緒になって慢性疾患の管理を行ってきていました。医療懇談会なども、医師が先頭を切って地域に出向いていました。

 今の医師不足は、私たちのやりたい医療を狭めています。患者さんや地域の要求に応えきれない場面が、たくさん出ています。医師不足の突破口を開けると函館稜北病院のリニューアルの展望が開けられると思います。単に病院をつくるだけでなく、函館診療所時代にやってきた地域の要求に応える医療ができると思っています。

地域に根を張って

内山 清医師(函館診療所元所長)

 函館診療所での医療は、地域に根を張って、友の会や患者会、地域の方と一緒になってつくり上げてきたと思っています。これが原点だと思っています。

 函館稜北病院ができ、江差と八雲に診療所ができ道南勤医協が大きくなってきましたが、函館診療所の原点がどこまで引き継がれてきているか。地域の方からは、「最近ちょっと敷居が高いんでないの」と言われることがあります。ひとりひとりの職員は原点の思いを共有していても、組織が大きくなると難しい側面も出てきています。

 労災職業病、訪問看護やデイホスピタルなど、全国的に見ても先進的な取り組みを、函館診療では行ってきていました。函館稜北病院のリニューアルに向けて、地域の要求に応えようとする努力を大切にして、友の会や社員・地域の方みんなに助けられながら頑張っていこうと思っています。

困った時は診療所があった

小倉 輝子さん(桜が丘友の会 元看護職員)

 介護保険もデイサービスも無い時代、「脳梗塞になった父を日中一人で家には置いておけない」と困っている娘さんに、「とにかく出勤前に診療所に連れておいで」と、看護師だけでなく、職員みんなが受け入れみんなで問題を解決していこうという姿勢がありました。また、他の患者さんでは、仕事に疲れ朝家に寝るだけに帰って来る家族に「患者さんを診療所まで連れてきて」とは言えない。そんな受診が難しい時、家族と相談して、看護師が車イスの患者さんを診療所と家を往復していたことなどありました。

 地域の人達は、そんな私達を見守っていてくれました。訪問看護助成など、解決できないことは対市交渉なども行っていたと聞いています。

 皆で話し合って行動する。そして患者さんを守る。この集団に入ってよかったと思っています。

歴史をしっかり受け継いで

金城 公雄さん(函館中央社員支部長)

 函館中央社員支部会議で、函館診療所の存続について何度も話し合いをもってきました。閉院することには、辛いものがありましたが、最終的には「函館診療所のことばかり考えず、道南勤医協全体のことを考えていこう」との意見になりました。函館診療所の歴史をしっかり受け継いで、発展してほしいと願います。

 函館診療所の閉院を新しい出発点にし、函館稜北病院、稜北クリニックを私達も支えていきたいと思います。函館稜北病院のリニューアルに向けて、地域協同基金、協力借入金を集める取り組みは私たちもできます。一翼を担っていきましょう。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2015年2月1日

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