【 道南勤医協Library TOPへ 】
健康あらかると 認知症予防について ~生活習慣を見直してみましょう~
作業療法士 横山 孝枝
厚生労働省の2013年の報告では、全国の高齢者(65歳以上)のうち、15%が認知症を発症しており、認知症予備軍を含めると65歳以上の4人に1人が認知症になる確率となります。
そして現在、「認知症を治す」特効薬はありません。アルツハイマー型認知症進行を遅らせる薬は開発されていますが、アルツハイマー型認知症にのみ効果があるもので他の認知症には使えません。その為、認知症は予防することが大事になります。
● 認知症予防の3つのポイント
・「健康的な食習慣」
・「頭をよく使う(いきいきした生活を送る)」
・「適度な運動」
● 認知症予防に役立つ生活習慣
上記の3つのポイントをふまえ、日常生活で気軽に予防出来る方法をいくつか紹介していきます。
- ①食事
・家族や友人と食事をする。(会話をしながら楽しく食事してみましょう)
・よく噛む。(よく噛むことで脳が刺激されます。免疫力アップも期待できます)
・ゆっくり食べる。食べ過ぎない。(胃の負担を軽減します)
・野菜中心にし、お肉より魚を食べる。(青魚に多く含まれるDHAは脳の活
性に良い)
・お酒はほどほどに。 - ②料理
・盛り付けにひと工夫する。(彩り、素敵な食器を選んでみる)
・新しい料理に挑戦する。(残り物から料理を考えてみる。レシピを見て作っ
てみる)
・お菓子を作る。(分量を間違えない様に、手早く混ぜる、デコレーションを
考えてみる) - ③テレビ
・笑いながら見る。(1人でもとにかく笑って見てみる)
・喋って見る。(1人でも、2人で会話しながらでも思ったことを声に出しなが
ら見る)
・参加する。(クイズ番組、ドラマの展開を予測してみる) - ④洗濯
・干す時の手を逆にしてみる。
・たたむ作業を急いでやってみる。(手も忙しくなり、集中出来ます)
・効率よく干す方法を考えてみる。(どのように干したら乾きやすいだろう?) - ⑤運動
・軽い運動でも効果があります。継続することが大事です。
・体操する際に音楽を聴きながら、リズムにのって動かしてみましょう。
・景色を楽しみながら散歩をしましょう。(たまには違う道を歩く事も良い
です) - ⑥睡眠
・30分程度の昼寝をする。(適度な睡眠で夜の睡眠を補うことはホルモン
バランスの調整・ストレス解消になるそうです) - ⑦煙草
・禁煙する。(高齢な方の喫煙は認知症の発症率が2倍になるとの研究
結果もあります)
認知症は生活習慣に気をつけることで予防したり、発症を遅らせることが出来ます。
3つのポイントを参考に毎日いきいきと過ごしていきましょう!!!
投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2015年5月1日