市民の暮らしを守ることが核兵器廃絶への道

 4月27日からニューヨークでNPT(核不拡散条約)再検討会議が開催され、それにむけての核兵器廃絶の要請行動に、道南勤医協から畑中恒人医師と川村寿弘放射線技師の2名が参加しました。

NPT再検討会議「ニューヨーク行動」に参加して

稜北クリニック 医師 畑中 恒人

 フォーク歌手、きたがわてつさんの力強い「ウイーシャル・オーバーカーム」の歌に背中を押されながらユニオンスクエアを車いすの被爆者を先頭に出発、途中ニューヨーク市民などが加わり1万人近くまでふくれあがった隊列は、3キロ先の国連前の広場まで力強く行進しました。

 この1万人のバックには日本を含めた世界各地からの署名800万人の強い核廃絶の願いがあり、署名する機会を逃したその何百倍もの世界の人々の核兵器禁止条約を結んで欲しいとの切実な叫びが示されているのです。

「ノーモアヒロシマ ノーモアナガサキ」のシュプレヒコール

 核兵器をふりかざす者たちへの怒りを満身にこめ、「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒバクシャ、ノーモア・核兵器」のシュプレヒコールが超高層ビル街にこだましました。

 この5年間、核兵器の非人道性をメインテーマにした国際会議への参加国は毎回増加し、昨年のウイーン会議には英米2か国が初めて参加するまでになりました。また、このたびのNPT再検討会議の開幕に際して、核抑止力を正当化しながらも、英仏両国の代表が「壊滅的な人道的結果が核兵器使用によって起きるという点に同意する」とまがりなりにも口にせざるを得なくなってきていることにも注目する必要があります。

高まる核廃絶の世界の声

 今回の集会での発言に共通しているのは、第一に、核兵器に関する予算が核兵器保有国の財政を圧迫しており、核兵器を減らし社会保障費へ予算をまわせという国民の声が強まっているということ。

 第二に、核兵器を中心にした軍事費を貧困、教育、地球温暖化対策などにまわすべきだ、という内容のものです。まさに、核兵器廃絶への道は戦争・核固執勢力と市民の暮らしを守る勢力との闘いのいかんにより決まるという印象を受けました。

 こういう点で、特に被爆国日本は、今まで以上に、戦争政策をすすめる政治から憲法を守り、国民のくらしと社会保障を前進させる政治へ、核兵器の使用を肯定する政権から非核の政権に変える闘いが何よりも重要です。これは国連を構成する圧倒的多数の国からのメッセージでもあります。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2015年6月1日

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