健康あらかると 苦痛の少ない大腸CT検査の紹介

放射線科 主任 工藤 浩

 稜北病院で大腸CT検査を始めて2年が経ち、約130名の方に受けていただきました。最近、苦痛の少ない検査として、新聞やテレビでも取り上げられることが多くなってきました。
 従来、大腸検査としては一般的に大腸バリウムと大腸内視鏡が行われてきましたが、検査に抵抗がある方が少なからずおりますので、CTを利用した大腸検査を紹介いたします。

検査の流れ

  • 1.腸の中を空っぽにするため、前日のお昼より軽めの食事になり、
      夜に下剤を飲んでいただきます。
  • 2.上下とも検査着に着替えていただきます。
  • 3.大腸の動きを弱める注射をします。
  • 4.CT台に寝ていただき、
      肛門より太さ6mmの管を挿入します。
      (写真1)
    写真1
    写真1
  • 5.専用の装置にて安全な圧力を調整しながら
      炭酸ガスを入れ大腸を膨らませます。
      (写真2)
    写真2
    写真2
  • 6.仰向けと横向きで撮影します。息止めの時間は各約25秒です。
  • 7.検査結果は2日後になります。

 以上が実際の検査の流れになります、CT室に入っている時間は15分くらいです。

画像の様子

図1
図1
大腸全体が炭酸ガスで膨らんでいるかを確認する画像です。
図2
図2
大腸を描出した3D画像です。狭窄やポリープなどの診断に利用します。
図3
図3
大腸を内側から見た3D画像です。内視鏡の映像の様に観察できます。

長所と短所

<長 所>

  • ・短時間の検査。
  • ・苦痛が少ない。
  • ・体位変換が少ない。
  • ・大腸内視鏡の挿入が困難な方でも検査が容易。
  • ・三次元的に観察が可能なため、大腸の全体像や病変の位置、形状を
     正確に把握可能。
  • ・腹部CTの撮影のため、大腸以外の臓器情報の把握が可能。

<短 所>

  • ・病変の色や固さの情報が得られない。
  • ・組織の採取ができないため、異常が発見された場合は
     内視鏡を受けることが必要。
  • ・医療被曝があるため、妊娠の可能性がある方は受けることができない。
  • ・ポリープ病変の描出精度は内視鏡に比べ劣る。

 大腸検査を受ける際には長所、短所を参考にしながら医師ともご相談の上、大腸CTも選択肢の一つとしてはいかがでしょうか。

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2016年3月1日

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