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高血圧ミニ知識

医師 : 犬童 伸行

■はじめに
 高血圧症は、わが国では3,000万人を超える患者さんがいるといわれ、いわゆる生活習慣病の中で最も頻度の高い疾患です。簡易な家庭用の血圧計も広く普及してきましたが、血圧に関する正確な知識が十分いきわたっているとはいえないように思います。たとえば通院中の高血圧の患者さんに御自分が服用している薬の名前を聞いてみると、「知りません」と答える方が意外に多いのです。  そこで今回は、高血圧について最低限知っておきたい知識についておさらいしてみましょう。高血圧の基準は、3回以上の測定で、いずれも収縮期圧140mmHg以上、または拡張期圧90mmHgであれば高血圧と判断します。表のように血圧の高さによって重症度が分かれ、また正常範囲であってもより低目が望ましいとされています。ところで病院で測る血圧は普段より高めに出ることが多く、最近では家庭血圧計が重要視されつつあります。家庭血圧では収縮期圧135mmHg、拡張期圧85mmHg以上が基準となっています。

■家庭血圧計の測定法
 血圧計はしっかりしたメーカー製で、手首や指先でなく肘で測るものを選びます。出来るだけ朝と夜2回セットで測ってください。朝は起床時トイレを済ませた後一息ついて、夜は後は寝るだけというときにリラックスして測ります。2回測る理由ですが、1日のうちで朝が最も高いという人が結構多いからです。(早朝型高血圧)。薬を飲んで病院に来て測るとちょうど良いのに、朝方測ったらすごく高かったということがあります。場合によっては夜寝る前にも薬を飲んでもらう必要のある人もいます。あまり頻回に測って神経質になっても困りますので、週2~3回程度測ったメモを見せてもらうと医師にとっては適切な治療法を選ぶのに大変参考になります。

■降圧剤について
 安全な治療のために、あなたが服用している降圧剤の名前と主な副作用ぐらいは必ず知っていく必要があります。薬によってはグループフルーツジュースを飲んではいけないとか、ずいぶんしつこい風邪だと思っていたら薬の副作用で咳が出ていたということがあります。

■おわりに
 塩分制限、適度の運動と共に定期的に家庭血圧を測定し、服用中の薬の副作用などをしっかりおさえて安全安心な高血圧治療をつづけていきましょう。

高血圧の診断基準(表)
成人における血圧の分類
分類
収縮期血圧(mmHg)
 
拡張期血圧(mmHg)
至適血圧
<120
かつ
80
正常血圧
<130
かつ
85
正常高値血圧
130~139
または
85~89
軽症高血圧
140~159
または
90~99
中等症高血圧
160~179
または
100~109
重症高血圧
≧180
または
≧110
収縮期高血圧
≧140
かつ
<90
日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2000年版」より

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2006年02月01日 |

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