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ジェネリック医薬品について

道南勤医協薬事委員会  医師 犬童伸行

最近ジェネリック医薬品が注目されています。 テレビでも有名な俳優が宣伝しているので、いまや知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。ではジェネリック医薬品とはどんな薬品なのでしょうか。

成分・効能ともに先発品と同等 
新しく開発・発売された新薬を先発品といいます。製薬会社が新薬を開発するためには、10―15年の長い研究期間と、数10億円という莫大な費用がかかります。そのために新薬は一定期間、特許期間(20―25年)という形で保護され、開発メーカーによって独占的に製造販売されることになります。先発品(新薬)の特許期間が過ぎて特許が切れると他の製薬会社でも製造可能となり、通常3―4年の期間と若干の開発経費をかけて後発品として製造販売されます。これがジェネリック医薬品と呼ばれるものです。ジェネリック医薬品は先発品と名前は異なりますが、成分・効能ともに先発品と同等であると厚生労働省が認めた医薬品です。かってはゾロ品などと差別的な呼び方をされていましたが、欧米では有効成分の一般名(generic  name)で処方されることが多いため「ジェネリック」と呼ばれるようになりました。

メリットは何よりも価格が安い 
 ジェネリック医薬品の存在意義は「安い」ということにつきます。
 厚生省薬務局(1992)の報告でも、「後発品のメリットは何よりも価格が安いということである。わが国は本格的な高齢化社会を迎え、国民医療費の増大が予想される中で、後発品は低価格の医薬品供給を通じて国民負担の軽減に資するであろう。また後発品は医薬品市場の競争を促進し、医薬品価格の抑制に寄与するというメリットを有している」となっています。
薬剤師の厳密な評価の上で、道南勤医協では患者負担の軽減と経済的観点をふまえ、かなり早い時期(10年以上前)から積極的にジェネリックに対応してきました。ただしジェネリックメーカーにもピンからキリまであり、かっては「先生は同じ薬だというが、まったく効き方が違う」とか、「飲んでしばらくしたら、お腹のなかでカプセルがポンとはじけた」などという冗談のような苦情があったりしました。現在では薬剤師の集団的な厳密な評価の上で、技術に定評あるメーカーに限定して採用しています。
 道南勤医協としては、すでに多くのジェネリックを採用しており、換えることで患者さんにメリットのある薬品は数種類しかないのですが、ご希望にはできるだけ沿うようにしたいと思っておりますので、お気軽にご相談ください。

2006年6月 第267号より

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2006年07月06日 |

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