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2007年 新春対談

人権守り、地域の拠り所となる院所、事業所めざして

 沢田 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。昨年は道南勤医協設立30周年として、各院所、友の会が一緒になって3,000件の地域訪問や、多彩な記念行事を成功させることができました。この1年間を振り返って、今年の抱負をお願いします。

新春対談

友の会や先輩職員の中で学ぶ機会が多い1年でした

 桜井 原水禁世界大会に参加させていただきました。いろいろな年齢の方々、いろいろな国の方々の平和に対する思いや考え、取り組みについて聞くことができ、命の大切さ、平和について改めて考える機会になりました。
 また、全道ジャンボリーが大沼で開催されました。道南勤医協の特徴の一つでもある「労災」をテーマに、クイズ形式など取り入れながら学びました。準備の中で先輩職員や、他のセクションの職員とも親しくなり、今では相談相手にもなっていただいています。函館診療所や稜北病院開院当時の様子を聞く機会もあり、就職するまでは知らなかった道南勤医協の歴史や、地域の方や友の会によってつくられ、支えられていることも学ぶ中で、やっぱりここに就職してよかったと思っています。
 地域訪問では、「3,000件の訪問なんて、できるの?」と思っていましたが、友の会と一緒に取り組み、目標を達成することできました。待ち時間が長いなどのお叱りもありましたが、「稜北病院ができた当時からお世話になっており、いつも親切にしてもらっています」などの声も寄せられ、仕事の励みにもなりました。また、医療費や保険料が高くて困っているという声も聞かれ、大変な生活の中で病院にかかっていることもわかり、勉強になりました。昨年11月に行われた看護介護研究交流集会で、市戸議員さんの「医療改悪・介護保険の見直しで出てくる格差社会」の講演の中で、生活相談の事例が紹介され、生活の厳しい現状を知ることができました。私たちに何ができるのか、「勤医協」として何をしなければならないか考えさせられるきっかけになりました。
函館稜北病院看護師 桜井 裕子

いのちを救えなかったのは何故か

 市戸 昨年の暮れに、函館市で生活保護の申請を受けられず、自ら命を絶った痛ましい事件がありました。元ホテルマンで49歳の男性が、不況による解雇で、その後必死に職を探しても見つからず、市役所に生活保護の相談に行きましたが「若いから働きなさい。体が悪いのだったら、診断書をもってきなさい」と、申請させてくれません。道に確認したところ、申請の意思を確認していなければ、その対応は問題ということでした。共産党の丸尾市議が、9月議会で、北九州の生活保護が受けられず餓死した事件や、秋田で起きた生活保護行政に抗議の自殺をした事件を紹介しながら生活保護行政のあり方について質問し、「この函館から生活保護行政が理由となって、命を落とす人を出してはならない」と質問を締めくくった後に起きた事件で、非常に残念なできごとでした。今回の事件後、函館社保協主催で緊急報告会が開催され、二度とこのようなことが起こらないよう行政への働きかけや、「生活保護110番」運動なども進められています。
日本共産党函館市会議員 市戸ゆたか

 沢田 地域の中で困っている方々の相談所として各院所に民医連の「医療、介護、生活なんでも相談」ののぼりを掲げるなど、気軽に相談できるよう、職員、友の会と一緒の取り組みが一層必要ですね。

同じ願いを持つ人たちと一緒に、医療改悪の流れを変えよう

 桜井 私は乙部出身で、子どものころ江差診療所にかかり、とても親切な看護師さんにあこがれ、看護師を目指しました。昨年、勤医協の看護学校を卒業し、就職しました。学生のころは時間があったので、実習で病棟に入ると、小さなことでも患者さんの傍に行き、いろいろと思いを聞くことができましたが、今では処置に追われ、患者さんの思いを聞けないことが多くあります。全国的にも看護師不足は深刻で、10月27日には「医師・看護師増やせ中央集会」が東京で開催され、5,300人が集まりました。
 市戸 私が勤医協の看護師だったころにも「看護師増やせ」の大きな運動がありました。1992年には「桜前線にあわせて、全国で看護師増やせの運動を広げよう」とナースウェーブが全国で起こりました。3年間の取り組みの中では、白衣で東京都内を行進するなど、看護師不足の現状を広く市民にアピールした取り組みが、「看護師等人材確保法・基本方針」の制定につながりました。また、診療報酬も大きく改善されました。函館市内の医療労働者と、一緒に運動に参加してきたことが思い出されます。
 桜井 やはり、職場の声を国に届ける運動が大切ですね。
 市戸 政府による医療、介護制度の改悪によって、「療養難民」「介護難民」が生み出されています。高齢者の医療費負担増やリハビリ医療の日数期間の制限、介護保険制度の改悪により、利用者から電動車いす、電動ベッドの貸しはがしが行われています。療養病床は2012年までに大きく削減され、38万床から15万床にする計画もあり、入院できなくなる不安が広がっています。昨年の9月議会で、この内容を本会議で質問し、議会としても「療養病床廃止反対」の意見書を採択することができました。今後も地域の要求を議会に反映させるようにがんばりたいと思います。」
 沢田 民医連、勤医協創立の原点に立って、人権を守り、地域の拠り所になれるよう、職員、友の会が一丸となって今後も活動をすすめたいと思います。また、憲法、社会保障を守るために、全ての人々と手を結び、政治の流れを変える運動をすすめましょう。
 今日は、どうもありがとうございました。
司会 専務理事 沢田 敏幸

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2007年01月01日 |

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