いさりび 2007年3月 第276号より
地球がたいへんなことになっているらしい
▼最近、世界中の専門家が集まって地球温暖化について出した報告には、ショッキングな内容が書かれていた。21世紀の終わりには平均気温が最大6.4度上がり、海面は最大60センチ上昇する、しかもそれがかなりの可能性で人間のせいである、と。科学に詳しい友人は「高性能のコンピューターを使い、世界中の膨大なデータからはじき出した数字だ」と言う
▼夏には北極の氷がすべて解けてしまうそうだ。「白熊がおぼれてしまう」と言ったら、「白熊もたいへんだけど、海面上昇によって1億の人々が難民になるという試算もある」と聞かされた。まるでSF小説のようだが、100年後というと私たちの孫やひ孫が実際に体験することになる
▼近ごろの異常気象も温暖化の兆候らしい。100年を待たずとも、巨大台風や干ばつなど自然災害は世界中で相次いでいる
▼何て恐ろしいことを知ってしまったのだろう。これがインチキな予言や、いま流行のねつ造だったらいいのに。ところが、環境派で知られるアメリカの元副大統領ゴア氏は次のような言葉をつきつける。「一番恐ろしいのは、これが真実であることだ」
▼地球にそんな大事件が起こっているというのに、なぜみんな普通に生活していられるのだろう。もっとも、そう思っているこの私も便利な現代生活なしでは一日も生きていられない。せめてこの事実をより多くの人々と共有し、温暖化を少しでも食い止めるために、いま自分ができることから始めたい。
