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お子さまが吐いたら…下痢をしたら…

薬剤師 多田勘司

 嘔吐や下痢の原因は何でしょう? 原因は様々なものがありますが、ウイルスの感染が主な原因です。嘔吐や下痢は、悪さをする病原体を早く体の外に出そうとする体の大切な防御反応の一つです。ウイルスの場合は自然に治る傾向があり、嘔吐は2~3日、下痢は約1週間で快方に向かっていきます。

しかし、嘔吐や下痢のため体内の水分や塩分が大量に失われると、脱水症状といって、お子さまの状態が悪くなることがあります。もし、水分と塩分の補給が適切に行われないと、脱水症状はさらに悪化してしまいます。とくにお子さまが乳幼児の場合は、重症化しやすいので、注意が必要です。
 下痢や嘔吐がそんなに重症でない場合は、自宅で安静にして十分な水分補給と栄養摂取を心がければ大丈夫です。症状が改善しない場合は受診をおすすめします。

 下痢・嘔吐時に適した経口補水療法というものがあり、嘔吐や下痢のお子さまを助ける治療方法の一つで、塩分と糖分が適切な割合で混ざった飲料(経口補水液)を口から飲ませるというものです。嘔吐、下痢により失われた水分と塩分が、より速やかに吸収され脱水を改善します。お子さまに嘔吐や下痢の症状が見られたら、なるべく早く経口補水液を飲ませましょう。ジュースや白湯など塩分の少ない物ばかりを飲ませるとかえって脱水状態が悪化することがあります。また、発熱や夏場の日射病などでも脱水症状が起こり、同様の対応が求められます。

経口補水液の作り方
1 砂糖40g(上白糖大さじ4と1/2杯)と食塩3g(小さじ1/2杯)を湯冷まし1リットルによく溶かす。
2 かき混ぜて飲みやすい温度にする。
3 果汁(レモンやグレープフルーツなど)を絞ると飲みやすくなり、カリウムの補給にもなります。
 なお、経口補水液として、通常のスポーツ飲料よりも塩分が多く、ブドウ糖が入っている市販されているもの(例:OS-1 大塚製薬)もありますので、お子さまの急な嘔吐や下痢に備えて常備しておくと良いでしょう。詳しくは医師にお尋ねください。
 経口補水液の飲ませ方は表を参考に、適切な量の経口補水液を飲ませてください。
経口補水液の飲ませ方

2007年7月 第280号

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2007年07月09日 |

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