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指先を使って・会話を楽しんで、認知症予防!

作業療法士 水野さおり

 今まで出来たことが出来なくなっていったり、理解力が低下したり、人格が変わったり…ご家族などまわりにいる人たちにとっては、戸惑う事も多いはずです。

さらに「何か変だなぁ」と思っても、それが認知症の症状だと思わないまま、気が付いたときには、かなり進行していた、ということもあるようです。今回は認知症の方は進行予防のために、その他の高齢者方にも認知症予防のための秘策? をお伝えしたいと思います。

 みなさんはテレビなどで、「手や指先を使うことで認知症の進行予防になる!」とか、「指先を使うと脳が活性化される」ということを聞いた事がありませんか? これってどんな根拠があるのかということですが、脳の機能局在にあります。ちょっとグロテスクな絵ですが、これは大脳皮質(新皮質)の機能局在を示した図です。

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これを見ると、右の運動野(運動機能を支配している部分)は上1/5が下肢と胸腹部、真ん中の2/5が上肢手指、残りの2/5が頭部顔面を支配しているということになります。体表面積に比べると、だいぶ上肢手指と顔面頭部の支配領域が大きくなっています。これはヒトの特徴として、正確微細で巧みな運動を行う手と、豊かな表情と会話などを司る顔面の運動野が発達しているということです。感覚野(感覚を支配している部分)も頭部顔面と手指の領域が大きいです。ということは、指先を使って何か作業をしたり、表情豊かに会話を楽しむことは、脳の広範囲に刺激を与えることになります。そして出来れば不快な刺激ではなく、快適な刺激が必要です。

ということは、楽しい!! 面白い!! 綺麗!! 素晴らしい!! 等の感情が沸いてくるような活動を選択して下さい。身の回りのことでも、昔好んでしていたことでも、何でもいいです。そして、何か役割として担えるもののほうが「やり甲斐」につながるはずです。手でも口でも出来ることなら何でもいいと思いますので生活中から見つけてみようと意識してみて下さい。

2007年10月 第283号

投稿者: 道南勤医協 | 登録日: 2007年10月03日 |

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