解散・総選挙で政治を変え、「後期高齢者医療制度」を廃止に
10月15日、新たに、65歳以上の国民健康保険加入者、75歳以上で社会保険の扶養者の方も保険料が年金から天引きされました。
9月に発足した自民・公明内閣はこれまでの安倍、福田、麻生と3代に渡って国民の審判を受けないまま総理大臣のイスに座り続けています。国民に信を問う解散・総選挙を求めましょう。
大企業・大資本家にまけている税金を元に戻し、米軍のために使う「思いやり予算」や無駄な公共事業や世界有数の軍事費を減らし、高齢者を苦しめる「後期高齢者医療制度」の廃止、毎年行われてきた社会保障費の削減をやめさせましょう。

(函館社保協と年金者組合函館支部主催の10月15日に行われた「後期高齢者医療制度廃止」の街頭宣伝署名行動)
老・老介護に保険料負担も追い打ち
Sさん(100歳)は、明治から平成と4つの時代を生きてきました。長男夫婦と3人暮らし。Sさんは今年に入り肺炎で入院。
それまで杖で外出していましたが、数ヶ月間の入院治療で筋力などが衰える「廃用症候群」となり、リハビリのため稜北病院へ転入院することになりました。同居の長男Aさん(80歳代)と今後の方向性を話し合いました。
Aさんの妻は病気療養中のため通院などが必要で、「妻の世話だけで精一杯、とても父の面倒までは見ることが出来ない」と語っています。
50歳代の孫たちも遠方におり、ひ孫たちの教育費を工面するため夫婦共働きで、孫の妻は1日に2つのパートを掛け持ちしています。
Aさんは戦時中は軍隊で、戦後も真面目に働いてきましたが、4月からは介護保険料のほかに後期高齢者医療の保険料も年金から引かれています。「明治生まれの父、そして病弱な妻の少ない年金からも保険料が天引きされ生活は本当にゆるくない。長生きするものではないねえ」と話しています。
福祉タクシーの利用も辛い出費に
江差町近隣の医療機関は診療科目が少なく、さらに呼吸器の医師の撤退など専門医が減っています。高齢者は専門医の受診が必要な場合、家族や知り合いに送迎を依頼します。しかし頼める人がいなく、要介護の状態で車いすやストレッチャーが必要な場合、福祉タクシーを利用しなくてはなりません。
受診だけでなく、介護が必要な状態で退院する時にも福祉タクシーが必要です。タクシーとそれほど変わりない金額で、年金暮らしの高齢者には辛い出費となります。治療のため函館に通院が必要な患者さんは、「月2回の定期診察に福祉タクシーが必要になったらどうしようか」と頭を抱えています。
「まちづくり月間」で署名運動を大きく
11月末まで、まちづくり月間が取り組まれています。「後期高齢者医療制度廃止」、「医師・看護師増やせ」、「介護改善」の各署名用紙の入った返信封筒が連日のように届けられ、運動が広まっています。
友の会の仲間増やしでは、セーノ週間での目標を達成させ、次の節目のハッスル週間(11月1日~7日)に向けて取り組みがすすめられています。
鍛治友の会や神山友の会では、職員と一緒に会員訪問に取り組んでいます。後期高齢者医療制度について、「保険料がこんなに高くなるなんて」など、怒りの声が寄せられ、署名にも快く応じてくれています。